「Mac OS Web 共有」ソフトウェアは、イントラネットなど、あなたと同じネットワークを利用している人々に、コンピュータやブラウザの種類を気にすることなく、あなたの情報を公開するための最も簡単な方法です。Web 共有に必要な操作は、共有したい内容を「Web ページ」フォルダに入れ、Web 共有を開始することだけです。
あなたのコンピュータが、TCP/IP ネットワーク(イントラネットまたはインターネット)に接続されていて、Web サーバが稼働していれば、Web 共有で公開した Web サーバの内容は継続して公開されます(Web サーバは「Web 共有」コントロールパネルを使用して稼働させます)。また、Mac OS が標準で備えている「ファイル共有」のアクセス権を使用することで、サーバの内容の一部またはすべての内容について、利用できる人を制限したり、パスワードを設定したりするなど、あなたはどの情報をだれに公開するかを自由に設定することができます。
次の 2 つのことをご確認ください:コントロールパネルの中に「Web 共有」コントロールパネルがある。そしてお使いのハードディスク直下の階層にある「書類」フォルダ内に「Web ページ」フォルダがある。「Web 共有」コントロールパネルは、 Web サーバ公開の開始・停止、Web サーバの機能の指定、および Web サーバとして使うフォルダとホームページの指定に使います。「Web ページ」フォルダは、公開する情報を収めるフォルダです。
動作環境 | ||||||||||
簡単な使用準備の手順 | ||||||||||
共有を始める前に | ||||||||||
Web サーバの機能を指定する | ||||||||||
「Mac OS Web 共有」を使う | ||||||||||
そのほかの便利な機能 | ||||||||||
Web 共有についてもっと詳しく知るための情報源 | ||||||||||
トラブルとその解決法 | ||||||||||
用語解説 |
システムの構成: Mac OS 8.5 以降、Open Transport 2.0 以降で構成されたシステムソフトウェアと、TCP/IP のネットワーク接続が使用できる状態になっていることが必要です。
以下の手順は、「Mac OS Web 共有」の設定のために必要な準備の概要です。各手順の詳しい説明はこの書類の後のほうに記載されています。
「Mac OS Web 共有」による情報の共有には、TCP/IP のネットワーク接続が使用できる状態になっていることが必要です。「Mac OS Web 共有」による共有を、モデム経由のネットワーク接続で行なうことはお勧めできません。
重要:共有を開始するときは、事前にコンピュータの TCP/IP 接続の設定をチェックし、TCP/IP のネットワーク接続を使用できる状態にしておいてください。(使用するネットワーク内で、自分が TCP/IP で接続をできるかどうか分からないときは、ネットワークの管理担当者に問い合わせてください。)
TCP/IP のネットワーク接続が使用できることを確認できたら、「Mac OS Web 共有」による情報の共有を始めることができます(開始するには、「Web 共有」コントロールパネルの「開始」ボタンをクリックします)。共有を始めると、自分の Web サーバがすぐに使えるようになります。Web サーバには、あらかじめ決められた設定(省略時設定)がされています(設定の詳細については次の「Web サーバの機能を指定する」で説明します)。省略時設定では、情報の読み込みだけができる状態で、Web サーバがネットワークの全利用者に公開されます。また、特定のページがホームページとして表示されるのではなく、「Web ページ」フォルダの中身がリスト形式で表示されます。(省略時設定では「Web ページ」フォルダが Web サーバとなります。)
Web サーバの設定を省略時設定から別の設定に変更するには、「Web 共有」コントロールパネルを開きます。そして、そのパネル内の設定項目を変えたり、編集メニューから「Web 共有初期設定...」を選ぶと表示されるダイアログで、初期設定を変えたりします。省略時設定は以下の表のようになっています。
「Mac OS Web 共有」のWeb サーバについての設定項目 | |||
設定項目 | 省略時設定 | 設定を変えるときの選択肢 | |
「Web 共有」コントロールパネルでの設定項目 | |||
Web フォルダ | ハードディスク内の「Web ページ」フォルダ | ほかのフォルダを選ぶ | |
ホームページ | なし(Personal NetFinder によりフォルダの中身のリストが表示されます) | ホームページにする HTML 書類を選ぶ | |
全ての利用者に読み込みアクセスを与える | 選択(ボタンが選ばれています) | ファイル共有機能を使ってアクセス権を設定する(必ずファイル共有を開始してください) | |
ファイル共有で設定した利用者にアクセス権を与える | 未選択(ボタンが選ばれていません) | 開始または停止 | |
「Web 共有初期設定」ダイアログの設定項目 (「Web 共有」コントロールパネルの編集メニューから「Web 共有初期設定...」を選ぶと表示されます) |
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Web 共有作業記録 | 未選択(チェックマークが付いていません) | 選択する/しない(選択したときは作業記録のファイルサイズを指定できます) | |
Web 共有ポート | 80 | ほかの番号にする (注:通常は変更する必要はありません。番号を 80 未満にすると、使用するブラウザの種類によって、Web サーバにアクセスできなくなるおそれがあります。また、1000 未満の番号には、ほかのネットワークサービスのために確保されている番号があります。) |
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Web フォルダの外にある項目をエイリアスで開くことを許可する | 未選択(チェックマークが付いていません) | 選択する/しない | |
利用者に書き込みのアクセス権を許可する | 未選択(チェックマークが付いていません) | 選択する/しない(この設定は、ファイル共有機能のアクセス権を利用している場合にだけ有効です) | |
メモリ割り当て | 1200 K | ほかの値にする (注: 大きな値にすると Web サーバの処理能力が良くなります。しかしそのためには、メモリを増設しなくてはならないことがあります。) |
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MIME タイプ | 標準的な MIME タイプを設定済み | MIME タイプの編集、追加、または削除 | |
アクション (「Web 共有」コントロールパネルでの CGI を使った処理の方法) | 未設定(CGI などを編集、追加するためのパネル) | CGI などを編集、追加し、アクションとして「前処理」、「後処理」、「拡張子で開く」、または「フィルタ」を指定する |
「Web 共有初期設定」での初期設定については、以下の説明に従ってください。(「Web 共有」コントロールパネルでの設定については、次のセクション「Mac OS Web 共有を使う」を参照してください。)
最初に次の手順に従って作業記録の機能を有効にしてください。
Web サーバの公開中、作業記録を表示するには、まず「Web 共有」コントロールパネルを開き、次にファイルメニューの「作業記録を開く」を選ぶか、または編集メニューの「Web 共有初期設定...」選んでから、表示されたダイアログの「作業記録を開く」をクリックします。作業記録を表示するのが初めての場合は、「File Exchange」のダイアログが表示されます。そのダイアログには、作業記録のファイルを開くのに使えるテキスト編集アプリケーションのリストが表示されます。使いたいアプリケーションを選んでください。
注意:通常の使用では、作業記録のファイルは 32 K(キロバイト)を超えるファイルサイズになるのが普通です。「SimpleText」では 32 K 以下のサイズのテキストファイルしか開けないため、ほかのアプリケーションを使うようにしてください。
作業記録のファイルは、「システムフォルダ」内の「初期設定」フォルダの中にある「Web 共有フォルダ」に保存されます。
Web サーバのポート番号を変えるときは、次の手順に従ってください。
注意:省略時設定の番号以外を指定した場合、その番号が「Web 共有」コントロールパネルに表示される Web サーバの IP アドレスの末尾に追加されます。
参考:Web サーバを運用するソフトウェアが「Mac OS Web 共有」以外にもある場合、複数の Web サーバを開設し、それぞれのサーバに異なるポート番号を使うことができます。(ただし、「Mac OS Web 共有」を使って開設できる Web サーバは1つだけです。)
次の手順に従ってください。
エイリアスの利用は、CD-ROM などの読みとり専用のボリュームの内容を共有する場合に適しています。
重要:エイリアスの利用は十分に注意して行なわないと、本当は見せたくないファイルまで公開されてしまうおそれがあります。したがって、Web サーバを通して公開したくない内容が、ハードディスクに保存されている場合には、そのハードディスクのエイリアスを Web フォルダに入れないようにしてください。Web フォルダにエイリアスを 入れた場合、ひとつひとつのエイリアスについて、非公開にしている内容が利用できないようになっていることを確かめてください。(省略時設定では、 Web フォルダの外の項目をうっかり公開してしまわないように、エイリアスを使って Web フォルダの外の項目を利用可能にする機能は、選択されていません。)
参考:エイリアスの利用により、Web フォルダの外にある複数のファイルやディスクをネットワークの資源として提供することができます。例えば、開設する Web サーバに、CD-ROM の内容を入れる場合、まず、CD-ROM をマウントしてからエイリアスを作ります。そして、作ったエイリアスを Web フォルダに入れます。なお、「Web 共有」コントロールパネルで、ホームページを「なし」の設定にすることが、確実にCD-ROM の内容をWeb サーバの利用者に見せる最も簡単な方法です。
ゲストの利用者に書き込みのアクセス権を持たせ、Web フォルダの中にあるファイルを入れ替えられるようにする場合は、次の手順に従ってください。
次の手順に従ってください。
注意:メモリサイズを大きくすると Web サーバの処理能力が良くなります。しかしそのためには、メモリを増設しなくてはならないことがあります。
「MIME タイプ」はファイルの判別に関係する情報です。サーバやサーバの利用者が使っているブラウザでは、MIME タイプによって、ファイルの種類とそのファイルを開くのに適したアプリケーション、またはプラグインが判断されます。
「Mac OS Web 共有」では、標準的ないくつかの MIME タイプが設定されています。設定されている MIME タイプには、Web サーバに必要なものがすべて含まれています。しかし、必要に応じて、 MIME タイプを変更、追加、または削除することもできます。MIME タイプの変更についてあまり知らない場合は、詳しい人に相談するか、市販の解説本などでよく調べてから、MIME タイプの設定に手を加えるようにしてください。
参考: Web サーバでは、MIME タイプが「Web 共有」コントロールパネルの初期設定のリストの順に適用されます。重複は無視されます。
MIME タイプを変更するときは、次の手順に従ってください。
注意:次の操作をすると、 MIME タイプの設定を、初期状態や今回の変更を加える前のものに戻すことができます。
重要:MIME タイプの設定を初期状態 に戻した場合(「省略時設定」ボタンをクリックした場合)、それまでの MIME タイプの設定変更は無効となり、すべて最初の設定に戻ります。
MIME タイプを追加するときは、次の手順に従ってください。
参考:Web サーバでは、MIME タイプが「Web 共有」コントロールパネルの初期設定のリストの順に適用されます。重複は無視されます。
注意:次の操作をすると、 MIME タイプの設定を、初期状態や今回の変更を加える前のものに戻すことができます。
重要:MIME タイプの設定を初期状態 に戻した場合(「省略時設定」ボタンをクリックした場合)、それまでに追加した MIME タイプの設定は無効となり、すべて最初の設定に戻ります。
MIME タイプを削除するときは、次の手順に従ってください。
重要:「html」または「htm」という文字列を含む MIME タイプを削除しないでください。これらの MIME タイプは、MIME タイプのリストに必ず含まれていなくてはいけません。そうでないと、Web サーバから送信される HTML ページの情報が、利用者のブラウザプログラムに正しく送られません。
注意:次の操作をすると、 MIME タイプの設定を、初期状態や今回の変更を加える前のものに戻すことができます。
重要:MIME タイプの設定を初期状態 に戻した場合(「省略時設定」ボタンをクリックした場合)、それまでに削除した MIME タイプの設定がすべて最初の状態に復帰します。
「Mac OS Web 共有」では、最大で 64 種類の MIME タイプを設定できます。
アクション を指定することによって、Web サーバでは CGI(Common Gateway Interface)、ACGI( Asynchronous CGI)、アプリケーションなどを起動できるようになります。「Mac OS Web 共有」の Web サーバには次の4種類のアクションを追加できます。
CGI には様々な機能を持つものがあり、他社から提供されます。「Mac OS Web 共有」には CGI が付属していません。Web サーバでの CGI の使いかたについては、使用する CGI の説明書などをご覧ください。
アクション(CGI)を Web サーバに追加するときは、次の手順に従ってください。
注意:次の操作をすると、アクションの設定を、今回の変更を加える前のものに戻すことができます。
次の手順に従ってください。
注意:次の操作をすると、アクションの設定を、今回の変更を加える前のものに戻すことができます。
次の手順に従ってください。
注意:次の操作をすると、アクションの設定を、今回の変更を加える前のものに戻すことができます。
「Mac OS Web 共有」では、最大で 32 のアクションを設定できます。
重要:「Mac OS Web 共有」を使った Web 共有を開始する前に、使用しているコンピュータのネットワーク接続とTCP/IP を使うための設定を済ませ、TCP/IP のネットワーク接続が使える状態にしておいてください。
ホスト名の取得については、お使いの TCP/IP ネットワークの構築を担当した方に相談してください。
IP アドレスとホスト名について:Web サーバは、TCP/IP ネットワークでは IP アドレスによって特定されます。Web 共有が開始されると、「Web 共有」コントロールパネルの「Web 本体情報」欄に、お使いのコンピュータの IP アドレスが表示されます。なお、接続している TCP/IP ネットワーク内に DNS サーバがある場合には、IP アドレス以外にホスト名も表示されます。この場合はホスト名も記録してください。(IP アドレスは、ピリオドで区切られた数字で表されます。ホスト名は文字列になっています。)
Web サーバの IP アドレスとホスト名の例:
http://130.43.2.2/
[IP アドレスを使う場合]http://yourserver.yourcompany.co.jp/
[ホスト名を使う場合]
参考:「Web 共有」コントロールパネルの編集メニューから「アドレスをコピー」を選ぶと、Web サーバのアドレスをコピーできます。コピーしたアドレスは、書類ファイルなどにペーストすることができます。
重要:TCP/IP のネットワーク接続を設定する場合、サーバの IP アドレスを指定するときは、割り当てられた IP アドレスだけを使うようにしてください。IP アドレスには、ルータやゲートウェイなどのネットワーク装置で使用されているものがあります(例えば「0.0.0.0」、「1.1.1.1」などがあります)。IP アドレスの割り当てについては、ネットワークの管理担当者に問い合わせてください。
「Mac OS Web 共有」では、「Web ページ」フォルダ以外のフォルダを、Web サーバの中身を入れるフォルダ(以後「Web フォルダ」と表記)として指定したり、ホームページを指定することができます(「Mac OS Web 共有」を初めて設定するときには、まだホームページが指定されていません)。また、公開する情報の追加・削除も自由にできます。
次の手順に従ってください。
「Web 本体情報」欄の「Web フォルダ」に、選んだフォルダがハードディスク名とともに表示されます。
Web フォルダを変更した場合は、ホームページを新たに指定する必要があります。ホームページを指定しないでおくこともできますが、その場合は Web フォルダの内容のリストが、Web サーバの利用者の画面に表示されます。
注意:Web フォルダが指定されると、Web フォルダ内にフォルダ(PNFIconGraphics)が作られ、アイコンが入れられます。このアイコンが入っているフォルダは、新しく Web フォルダを指定するたびに、指定したフォルダの中に作られます。
注意:「なし」を選んだ場合、Web サーバに利用者が接続したときには、ホームページが表示されません。その代わりに、Web フォルダの内容がリスト表示されます(Finder でフォルダのウインドウをリスト形式で表示した場合の画面に似ています)。このリスト表示の画面を「Personal NetFinder」と呼びます。「Personal NetFinder」には、Web フォルダの内容についての情報(ファイルの名前、日付、サイズ、種類)が表示されます。
「Web ページ」フォルダには、「default.html」というファイルがあります。リスト表示ではなくホームページを表示したい場合は、「default.html」をホームページとして使えます。この HTML ページの内容は、 Web サーバの利用者に見せたい情報やリンクに変更できます。
「Web 本体情報」欄の「ホームページ」には、選んだファイルの名前が表示されます。
独自に HTML 書類を作成し、それを Web サーバの中身にすることもできます。この場合は、「Web ページ」フォルダ(または Web フォルダに指定する他のフォルダ)に、自作の HTML 書類を入れ、上記の方法で Web フォルダまたはホームページを指定してください。
Web サーバで公開する内容を独自に作るときは、「Web ページ」フォルダ内の「Sample Files &a0; Templates」フォルダの中にあるファイルを利用することができます。
Web フォルダに指定したフォルダは、普通のフォルダと同様に内容の追加、削除、および変更ができます。また、Web フォルダ自体や Web フォルダ内のフォルダには、Mac OS に標準装備されているファイル共有機能を使ってアクセス権が設定できます(次のセクションを参照してください)。
重要:一部の記号は、Web フォルダ内のファイルの名前に使えません。半角のピリオド(.)で始まるファイル名や、ドルマーク($)とスラッシュ(/)を含んだファイル名は使わないでください。もし、これらの記号がファイル名に含まれていた場合、ブラウザではそのようなファイルについて場所を特定することも、開くこともできません。
Web フォルダを指定して Web 共有を開始した最初の時点では、Web フォルダの内容は、Web サーバの利用者全員が利用できる状態で公開されます(Web フォルダの内容は、変更できないように保護されています)。さらに、Mac OS のファイル共有機能を使って Web フォルダの内容にアクセス権を設定すると、Web サーバ内の情報が無断で変更、利用されるのを防止することができます。
ファイル共有機能のアクセス権の設定については、Mac OS ヘルプのファイル共有に関する項目をご覧ください。以下に、アクセス権を設定するときのおおよその手順を示します。
重要:Web フォルダの内容に対し、Mac OS のファイル共有機能を使ったアクセス権を設定した場合は、「ファイル共有」コントロールパネルを使って、ファイル共有を開始しなければなりません。ファイル共有を中止していると、利用者が Web サーバに接続しようとしても、接続が拒否されるので注意してください。(ファイル共有を開始すると同時に、利用者の Web フォルダへのアクセス権と、Web フォルダの内容に設定したアクセス権が有効になり、Web サーバへの接続がファイル共有のアクセス権によって制限されます。)
「Mac OS Web 共有」の Personal NetFinder(PNF)を使うと、Web サーバの利用者に、Web フォルダの内容のリスト(以後「PNF 表示」と表記)を見せることができます(「Mac OS Web 共有」の省略時設定は、PNF 表示になっています)。この PNF 表示を使う場合は、「Web 共有」コントロールパネルでホームページを指定するときに「なし」を選んでおくようにします。
参考:ホームページに PNF 表示へのリンクを設定すると、Web サーバの利用者は簡単に PNF 表示に切り替えることができるようになります。リンク先としては、以下の2つの例のような URL を指定します。1番目の例は Web サーバのホスト名で指定する場合、2番目の例は Web サーバの IP アドレスで指定する場合です。Web サーバにホスト名が割り当てられている場合には、どちらのタイプの URL でリンク先を指定してもリンクは機能します(ホスト名の割り当てについては、ネットワークの管理担当者に確認してください)。
http://yourserver.yourcompany.co.jp/PNF:
[ホスト名を使う場合]http://130.43.2.2/PNF:
[IP アドレスを使う場合]
(どちらの書式でも最後にコロンを付けるのを忘れないでください。)
参考:Web フォルダ内の特定のフォルダの中身だけをリスト形式で公開したい場合は、そのフォルダの中身を PNF を使ってリスト表示するためのリンクを設定できます。このようなリンクの利用は、Web フォルダ内の全体が利用者側の画面に表示されないようすることによって、利用を制限する場合に適している方法です。(ホームページに設定したリンクを通じて Web サーバの内容が表示される仕組みにしている場合、利用者はホームページとリンクで結ばれているファイルだけを見ることができます。)
注意:Web フォルダ内のフォルダの中身を PNF 表示にするためのリンクを設定する場合、上記の PNF 表示へのリンクの URL の最後(「PNF:」の後)に、目的のフォルダの名前を付けます。下記は正しいリンク先 URL の例と、誤ったリンク先 URL の例です。
http://yourserver.yourcompany.co.jp/PNF:subfoldername/
[ホスト名を使う場合 - 正しい例]http://130.43.2.2/PNF:subfoldername/
[IP アドレスを使う場合 - 正しい例]http://130.43.2.2/subfoldername/PNF:
[IP アドレスを使う場合 - 誤った例]
「PNF:」をフォルダ名の後にすることはできませんが、「PNF:」を省略した URL を使って Web フォルダ内のフォルダへのリンクを設定することはできます。リンクされたフォルダの内容はリスト形式で表示されます。下記は「PNF:」を省略した URL の例です。
http://130.43.2.2/subfoldername/
[「PNF:」を省略し、IP アドレスを使って記述した URL の例 - リンクされたフォルダの内容はリスト形式で表示されます。]
Web サーバの利用者は、ブラウザの「戻る」ボタンや「進む」ボタンを使って、ホームページと PNF 表示のリストの間を行ったり来たりできます。
参考:PNF 表示の画面に、一般のホームページでよく見かけるようなメッセージやバナーを表示することもできます。この場合には、Personal NetFinder 専用のヘッダ、フッタを用意します。この専用ヘッダ、フッタの内容(テキスト以外でも可)はそれぞれ「folder_header.html」、「folder_footer.html」という名前のファイルに保存します。この名前を持つファイルを Web フォルダに入れると、Personal NetFinder で Web フォルダの内容を PNF 表示にしたときに、これらのファイルの内容がヘッダ、フッタとして表示されます。また、「text_header.html」、「text_footer.html」という名前のファイルを Web フォルダに入れておくと、SimpleText 形式の HTML 書類をブラウザで表示したときに、これらのファイルの内容がヘッダ、フッタとして表示されます。
注意:上記のようなヘッダ、フッタとなるファイルでは、標準的なタグの <HTML> および </HTML> は使わないようにしてください。(これ以外のタグは有効です。)
PNF 表示でのヘッダとフッタの表示機能は、画像を表示したり、独自のツールバーを用意したり、最上階層のページへのリンクを作るなどして、Web サイトをさらに使いやすくするのに役立つでしょう。
重要:Personal NetFinder によるリスト表示を使う場合は、「Web ページ」フォルダ(または Web フォルダに指定したフォルダ)の内容が、Web サーバの利用者全員に見られてしまうおそれがあります。必要に応じて、Mac OS 標準のファイル共有機能を使い、Web フォルダ内部の項目にアクセス権を設定するようにしてください。
Web サーバの利用者は、Web サーバ内のファイルをデスクトップやハードディスクにドラッグすることによって、そのファイルをダウンロードできます。このダウンロードの機能は、ネットワーク内の人々にファイルを配布するのに利用できます。
リスト形式で表示されているファイルをダウンロードするときは、リストの項目をクリックします。HTML 書類や画像ファイルの場合、その内容がブラウザのウインドウに表示されます。アプリケーションはダウンロードの前に BinHex 形式で圧縮されます。そのほかの種類のファイルは利用者のコンピュータにコピーされるのが普通ですが、「Mac OS Web 共有」や利用者のブラウザでの MIME タイプの設定によって、ダウンロードの過程は様々です。
Web サーバの利用者は、ダウンロードするファイルをデスクトップにドラッグすることで、ファイルを保存できます。
注意:Web サーバ内のファイルが PNF 表示のリストで表示されている場合、利用者がファイルをドラッグするには、リスト中のアイコンではなくファイル名をドラッグしなくてはいけません。アイコンをドラッグするとアイコンだけがコピーされてしまいます。
ファイル共有機能を使って Web サーバの利用を制限している場合、または「Web 共有」コントロールパネルの「Web 共有初期設定」ダイアログの「オプション」パネルで「利用者に書き込みのアクセス権を許可する」を選んでいる場合、書き込みのアクセス権を持つゲスト利用者や登録利用者は、ダウンロードしたファイルに変更を加えた後、そのファイルを Web サーバ内にコピーして戻すことができます。ただし、ファイル名を変えてはいけません。
また、利用者が使うブラウザはファイルのアップロード機能に対応していることが必要です。
Web サーバに多くの利用者が接続してくるようなときは、「Mac OS Web 共有」に割り当てるメモリを増やすとよいでしょう。そうすれば、利用者の Web サーバへの接続や、公開されている情報の利用が、効率よくできるようになります。
メモリの割り当てを増やすときは、次の手順に従ってください。
利用者が、CD-ROM などの読み出し専用(または書き込み禁止)のディスク内にあるファイルを見たりコピーしたりできるようにする場合、そのディスクのエイリアスを作り、Web フォルダに入れておきます。読み出し専用(または書き込み禁止)のディスク自体を Web フォルダに指定した場合、Web サーバに接続した利用者がディスク内のファイルを開こうとすると、エラーメッセージが表示されることがあります。
「Mac OS Web 共有」は、Web サーバの効率的な運用に役立つ特定のファイルを自動的に認識して利用します。
「Mac OS Web 共有」には、コントロールバー用のモジュールが付属しています。Web 共有の開始と中止、「Web 共有」コントロールパネルの表示、および Web サーバの IP アドレスの確認といった操作をコントロールバーを使ってできるようになります。
「Mac OS Web 共有」には、独自の Web ページを作るのに役立つ Web ページのサンプルやテンプレートが用意されており、これらは「Web ページ」フォルダ内の「Sample Files &a0; Templates」フォルダに入っています。「Sample Files &a0; Templates」フォルダに入っている「Using Sample FilesTemplates.htm」にはサンプルファイルの使いかたとヒントも含まれているので、是非参考にしてください。
また、Web ページの作りかたについての役に立つアドバイスや制作例を提供している Web サイトもあります。以下にこうした Web サイトをいくつか示しておきますので、「Mac OS Web 共有」を使った Web ページの公開にどうぞお役立てください。
初心者向き HTML ガイド:HTML(Hyper Text Markup Language)の様々な面について解説している資料集です。
Yahoo! の Web ページの作成に関するトピック:Web ページのデザインや関連する話題について様々な面から解説している Web サイトを集めたリンク集です。
WEB ゼミナール:World Wide Web に関する統合的なゼミナールです。
Web design guidelines from Apple's Human Interface group(英語版):公開の規模や目的に応じた Web ページ作りに役立つ情報が示されています。
※なお、上記サイトへのリンクは予告なく変更される可能性があります。
―利用者がネットワーク内の Web サーバを見つけられない。
―Web サーバに接続しようとした利用者の画面に、認証に失敗したことを知らせるメッセージなどが表示される。
―「ファイルメーカー Pro」を「Mac OS Web 共有」の Web サーバ(または自分のコンピュータ内に設定したそのほかの Web サーバ)で使っているが、ファイルメーカー Pro に関するエラーメッセージが表示される:
注意:ポート番号が 80 ではない場合、「Web 共有」コントロールパネルに表示される Web サーバの IP アドレスの末尾に設定したポート番号が付きます。
―Web サーバ内のファイルが予定した通りに表示されない。
重要:MIME タイプの設定を初期状態に戻した場合(「省略時設定」ボタンをクリックした場合)、それまでに追加または修正した MIME タイプの設定は無効となり、最初の設定に戻ります。また、削除した MIME タイプも復帰します。
MIME タイプの設定を初期状態に戻す場合は、次の手順に従ってください。
―ポートが使用中であるというエラーメッセージが表示される。
―Web サーバにファイルをアップロードできない。
―コンピュータの画面表示が固定して動作が止まったようにみえる現象が、Web 共有を開始したとき、または Web 共有をすでに機能させたコンピュータを起動したときに起きる。
―Web サーバの処理が遅いという知らせを利用者から受けた。
―Mac OS 以外の OS で動作するコンピュータを使用している Web サーバの利用者、または日本語版以外の Mac OS を使用している Web サーバの利用者から、Web サーバの内容の画面表示に問題があるという知らせを受けた。
例:
<HEAD>
<TITLE>Document Title</TITLE>
<META HTTP-EQUIV="Content-Type"CONTENT="text/html;CHARSET="ISO-2022-JP">
</HEAD>
(例の「ISO-2022-JP」の部分には文書を記述する文字セットを指定します。)
アクション:「Mac OS Web 共有」の機能のひとつで、Web サーバで CGI(Common Gateway Interface)、ACGI(Asynchronous CGI)、アプリケーションなどが起動できるようになります。
CGI:「Common Gateway Interface」の略で、Web サーバのソフトウェアによって起動されるアプリケーションソフトウェアのことです。例えば、Web ページのフォーム(入力欄)に入れた情報をデータの保存領域に送るときに CGI が起動されます。
HTML:「Hypertext Markup Language」の略です。World Wide Web で、文書やほかのファイルへのリンクを表示するためのテキストファイルを作るときに使われます。
IP アドレス:IP は「Internet Protocol」の略で、コンピュータのネットワークで情報を転送するための規格です。IP アドレスは、コンピュータを特定するために使われ、ピリオドで4つに区切られた4〜12けたの数字で表されます(例:130.43.2.2)。
MIME タイプ:「MIME タイプ」はファイルの判別に関係する情報です。サーバやサーバの利用者が使っているブラウザでは、MIME タイプによって、ファイルの種類とそのファイルを開くのに適したアプリケーション、またはプラグインが判断されます(MIME は「Multipurpose Internet Mail Extensions」の略です)。
Personal NetFinder:「Mac OS Web 共有」の機能のひとつで、Web フォルダの中身がリスト形式で利用者の画面に表示されます。
SimpleText:Mac OS を搭載したコンピュータに付属している単純な機能のテキスト編集アプリケーションです。Web サーバ内の HTML 書類を開いたり、保存したりできます。
TCP:「Transfer Control Protocol」の略で、インターネット経由でデータを転送するための規格です。
URL:「Uniform Resource Locator」の略で、Web サイトの所在を表しています。
Web ページ:Web サーバ内にある HTML 書類の総称です。
Web サーバ:HTML 書類などのファイルをインターネット(または、イントラネット)を使って共有する機能を持つソフトウェアが動作しているコンピュータです。
「Web 共有」コントロールパネル:「Mac OS Web 共有」に付属する Web サーバソフトウェアです。
Web サイト:Web サーバの利用者が、URL を使って利用できる HTML 書類とそのほかの Web サーバの内容を表す総称です。
アクセス権:Mac OS のファイル共有機能の一部で、アクセス権の設定内容によって、特定の利用者やグループ、またはゲスト(全利用者)が、サーバの情報を見たり、変更したりできるようになります。
インターネット:World Wide Web のサイトのほか、電子メール、ネットワークニュース、FTP サーバなどのサービスに関係するコンピュータ、通信装置、ソフトウェアが結びつけられている世界規模の大通信網です。
イントラネット:Web サーバや Web サイトを基盤としたネットワークです。通常、企業などの組織内で利用する目的で作られています。
ゲスト:利用者名なしでサーバに接続する人々のことです。ゲストによるサーバの利用は、Mac OS のファイル共有機能の設定で許可または禁止できます。
所有者:Mac OS のファイル共有において、特定のフォルダ(例えば、ファイル共有中の Web フォルダ)の全てを管理している人のことを表しています。
全利用者:Mac OS のファイル共有機能で、ゲスト(名前で登録されていない不特定の利用者)に適用されるアクセス権の種別です。
登録利用者:Mac OS のファイル共有において、特定の名前で登録されたアクセス権を持つ人のことを表しています。
ネットワーク:データの共有や転送のための特別なソフトウェアと通信装置を使ってコンピュータ同士をつないだ通信網のことを表します。
「ファイル共有」コントロールパネル:ファイル共有機能の入切に使うコントロールパネルです。
ブラウザ:Web サーバの利用者が、Web サーバで公開されている情報を見るために利用するアプリケーションソフトウェアです。「Microsoft Internet Explorer」と「Netscape Navigator」がこのようなソフトウェアに該当します。
ポート番号:使用しているコンピュータ内での Web サーバの番地で、ブラウザでは、ポート番号を利用して Web サーバのありかを特定します。省略時設定により、ブラウザでは 80 番が Web サーバのポート番号と認識されています。
ホームページ:Web サーバへの接続後、最初に利用者の画面に表示される HTML 書類です。
ホスト名:TCP/IP ネットワーク内のコンピュータを、数字(IP アドレス)ではなく、名前で識別するために使用します(例:www.apple.co.jp)。
「ファイル共有」コントロールパネル:Mac OS のファイル共有において、登録利用者、利用者グループ、およびゲスト利用者を指定するのに使うコントロールパネルです。
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Mac、Mac OS ロゴはライセンスのもとで使用されている米国アップルコンピュータ社の商標です。